第42回 『婚活サロン marriage pro』 東京都新宿区の結婚相談所

2021年05月30日




同世代からのアドバイスにこだわった結婚相談所を始めた徳永さん。「これから来る」マンガは『東京リベンジャーズ』だそうです。


投資用不動産と結婚の知られざる共通点


 投資用不動産のアドバイスを行う会社が新規事業として結婚相談所を始めている。代表の徳永浩さんは37歳。35歳で独立するまでは、単身者向けのマンションを投資用に提案する営業マンを務めてきた。現在は、サラリーマン投資家側に立って不動産購入のアドバイスを行っている。

「不動産業は社会貢献だと私たちは思っています。東京には単身者が多いのですが、住宅に関する公的支援はありません。結婚世帯にはUR、高齢者には都営住宅などがあるのですが。一方で大企業の社宅も減っていて、東京の単身者は住宅が足りない状態が続いています。駅から徒歩10分圏内、20~25平米の鉄筋コンクリートでオートロック付きのマンションであれば、1年以上借り手が見つからないことはまずありません」

 理路整然と本業を説明してくれる徳永さん。すでに住む場所があるサラリーマンは、銀行に預金する代わりにローンを組んで物件を購入して借り手を探し、ローン返済の大半を家賃収入で賄う。例えば、2000万円で購入した物件のローンが10年後に1500万円残っていたとしても、1700万円で転売できれば約200万円の利益となる。投資家にも入居者にもメリットがあるという点で「社会貢献」なのだ。

「不動産投資はお金儲けではなく、老後も視野に入れた長期的な資産運用方法の一つだと私は考えています」

 徳永さんはこの本業と結婚相談所には似ている点があると指摘する。どういうことなのか。




結婚や恋愛は同世代からのアドバイスが一番です


 「ライフプランのお手伝い、という点です。私たちはコンサルティング会社です。商品ではなく、顧客の現状分析と問題解決のための提案を得意としています。不動産投資と同じく結婚にもメリットとデメリットがあります。結婚相談所の利用に関しても同じです。それをちゃんと説明したうえで入会するか否かをお客様に決めてもらいます」

 結婚相談所の開業を検討するにあたり、徳永さんは結婚相談所に入会を検討していた独身の知り合いに依頼して他の結婚相談所の無料カウンセリングを受けてもらったという。すると、合理的な説明をしないのに強引に入会させようとする結婚相談所が目についたという。

「私たちはMacのKeynoteというソフトを使ったプレゼンテーションが普通です。でも、他の結婚相談所でパソコンを使った説明をしているところはありませんでした。業界が遅れていると感じています」

 ITを使えば成婚できるわけではないが、徳永さんはそこに世代間ギャップを感じ取った。また、「カリスマ仲人」にも違和感があると明かす。

「年配のカリスマカウンセラーのような方々が20歳も年の離れた婚活者にアドバイスをしているのです。結婚や恋愛は同世代からのアドバイスがベストだと私たちは考えています。年齢の離れたカウンセラーからの洋服やメイクのアドバイスは的確ではありません。お勧めのスキンケア用品だって絶対違います。20代がドモホルンリンクルは必要ないでしょう。同世代だからできるデートプランやファッションコーディネートを私たちは得意としていきます」






東京・新宿にあるmarriage proのオフィス。「アドバイスが上から目線ではない、と言っていただけることが多いです」(徳永さん)


カリスマカウンセラーではなく「チームでサポート」


 筆者はイケイケの徳永さんの意見には必ずしも賛同しない。自らも婚活や子育てを経験し、数多くの成婚者を輩出してきたベテランのカウンセラーだからこそ「良き結婚相手」を見極められる面もあると思うからだ。彼らの多くはプロ意識があるので、主観だけのアドバイスはしない。逆に、会員の親きょうだいにも配慮しながら多角的な視点で婚活をサポートしている。

 一方で、徳永さんが代表を務めるmarriage proの明快な姿勢には共感する。現在、カウンセラーは代表の徳永さんの他に女性が1人いる。自分たちよりも10歳以上年下もしくは3歳以上年上の人は会員にしない、という原則を掲げているのだ。

「私が今37歳なので、40歳以上の方はお断りしています。あまり年上だとアドバイスをしにくくなるからです。今後、自分の年齢が上がれば会員の年齢を引き上げていくかもしれませんが、婚活のメインはあくまで20代30代だと思います。私は相談役に退き、若い社員を雇っていくつもりです」

 カリスマカウンセラーにはなりたくない、と強調する徳永さん。会員一人ひとりを「チームでサポート」することを心がけている。パート社員も含めた3名で毎週、会議をしているという

「会員さんのデートプランやプロフィールについて常に話し合っています。特にプロフィール文は重要です。『こういう言葉は強すぎるかな?』などと細かくチェックしています」

 不動産のアドバイスと同じく、徳永さんたちは「~しなさい」とは絶対に言わない。成功報酬欲しさに「とりあえず仮交際したら」などと強引に進めるとクレームにつながるし、良い結婚にはつながらないからだ。

「不動産投資のアドバイスでは、お客様がどうすればいい資産形成ができて老後の心配がなくなるかを考えていきます。結婚相談所も同じです。いい意味での結婚をしていただくことを第一に考えた『成婚ファースト』を理念として掲げています」

 結婚相談所のカウンセラーが「先生」と呼ばれる時代は終わった。彼らは先生ではなく、有益な情報とスキルを持って良き結婚という目標達成の手伝いをしてくれるエージェントなのだ。marriage
proは賢い20代30代の支持を集めていく気がする。

(取材日:2021年5月25日)






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