第43回 『婚活エージェント Lokahi』 埼玉県行田市の結婚相談所

2021年06月11日



「相談しやすさ」を信条にしている若林さん。友だち感覚で話せますが言うべきことはしっかり言ってくれます。


前職は「水商売への営業」。精神的に鍛えられました


 新卒で結婚相談所に入社して同業態で独立、という経歴の人とは今のところ会ったことがない。本連載で訪問してきた人たちは主婦業を含む何らかの前職があり、その経験も生かして結婚相談所を運営している。

 埼玉県で友人の美容室内に「サロン」を構えている若林純さんの前歴は夜の世界。「水商売への営業」だ。いったい何を売っていたのか。

「業務用のカラオケです。一筋縄ではいかない方々が相手の営業なのでいろんなトラブルもありました。営業職はもともとやりたかった仕事なので精神的にも鍛えられて良かったと思っています」

 Zoom画面越しでも話しやすさが際立つ若林さん。真面目そうだけど人懐っこい雰囲気が伝わってくるのだ。カラオケの営業を3年、その前は同じ企業グループのカラオケBOXで店員をしていた。さらにその前は、夜の世界でちゃらんぽらんな生活をしていたと振り返る。

「水商売も含めていろんな仕事を転々として、女手一つで育ててくれた母親にはたくさん迷惑をかけてきました。お店を任されて経営したこともあります。でも、借金も作ってしまいました」


普通に働いている30代でも意外なほど結婚できていない


 懸命に働いて借金を返したあと、20代後半で当時、飲食店やカラオケBOXを経営していた社長に声をかけられて就職をした。土日休みではなく仕事場と自宅を往復する生活で結婚できるとは思っていなかったが、友人の結婚式で見かけた女性に一目惚れ。がんばって結ばれることができた。

「妻は真面目な会社員です。僕の友だちにはいないタイプで、優しい心に惹かれました。7年間でケンカをしたことはありません。今年の頭に会社を辞めて起業することを決めたときも反対はされませんでした。あなたなら何でもできると思うよ、と言ってくれています」

 当初は埼玉県川越市でカラオケダーツバーを開店するつもりだった。前職での経験を生かせるからだ。そこに訪れた独身の客で結婚したい人のお世話もできれば一石二鳥だ。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で店を開くのは「今ではない」と判断。図らずも結婚相談所1本で開業することになった。

 現在、結婚相談所の仕事に集中している若林さん。カウンセラーとしての経験が浅いため、共感しながらアドバイスができる20代30代の婚活支援に特化している。

「僕と同い年で普通に働いている人たちでも意外なほど結婚できていません。長く交際していた相手が結婚する気がないので別れたら35歳になっていた、なんて話をよく聞きます」

 若い世代の多くはマッチングアプリを利用しているが、遊び目的の既婚者や詐欺などの犯罪者も存在するのが現実だ。安心安全な出会いを求めるならば、真剣に結婚したい人だけが集まる結婚相談所のシステムを使ったほうがいい。若林さんはそう確信している。




婚活エージェントLokahiのサロン(駐車場有)。美容室内にあるため、プロフィール写真の撮影前には「顔面改造」が可能です。


結婚相談所のプロフィールはドラクエのレベルと似てい


 開業半年足らずで10人ほどの会員をお世話している若林さん。20代30代はお見合いをどんどん組めるので、要所要所でサポートするだけで良いと感じている。すなわちプロフィール作成と目標設定だ。

プロフィールの写真は提携カメラマンに納得いくまで撮ってもらえる。異性から「会ってみたい」と思われるプロフィールの作成に注力している。

「少しでもキレイな女性、カッコいい男性と会いたいのが人情です。自分と相手のプロフィールは(RPGの)ドラクエでいうレベルと同じだよ、と会員さんには伝えています。レベル20では50の人とは戦えません。」

 なかなか露骨なアドバイスだが、夜の世界での接客と営業で鍛えたクセのない風貌と話し方なので会員も冷静に耳を傾けられるのだろう。そんな若林さんは結婚相談所業界には若い世代の男性カウンセラーが少ないので需要があってラッキーだったと淡々と語る。

「僕には経験が少ないので40代50代の方はターゲットにしていません。有難いことに先輩仲人とのつながりもあるので、自分ができないことはそのつながりで解決しています」

 業務用カラオケのリース料は結婚相談所の月会費に相当し、「増えれば増えるほど経営は安定する」点でビジネススタイルが似ていると指摘する若林さん。成婚料という成果報酬があるところはプラスアルファのやりがいだ。

 こんな生々しい話をしながらも下品ではない。あくまでも仕事だという姿勢を崩さず、優しさや熱意を売り物にしないところに誠意を感じるからかもしれない。

「会員さんのお見合いやデートが決まるとやっぱり嬉しいですよ。気持ちに寄り添ったサポートでこれから成婚者が出てくれば、未婚化や少子化問題の解決にも貢献できると思います」

控えめに語る若林さん。若い世代に響くクールさと社会性を兼ね備えた人物だと思った。

(取材日:2021年6月6日)






結婚相談所『婚活エージェントLokahi』について 詳細情報、お問い合わせはこちらから